最近キャッシュレス決済への対応で話題のエアペイですが、実はあの有名ポイントも使えるってご存知でしたか?
そう、エアペイから派生したサービスであるエアペイポイントを使えば、TポイントやPonta、WAONポイントといった日本でも屈指のポイントサービスが自店で利用できるようになるんです。
もちろん、ポイントを貯めることも使うこともできるのでお客様の集客やリピーター獲得に繋がります。
この記事では、このエアペイポイントについてサービスの概要やメリット・デメリットまで分かりやすくまとめています。ぜひ、参考にしてみて下さい!
Contents
エアペイポイントってどんなサービス?
あの有名ポイントが使えるようになる!
エアペイポイントは全国的にユーザーの多いポイントプログラムを導入できる販売促進アプリです。以下、エアペイポイントで利用できる3つのポイントと主な提携先です。
- Tポイント:TSUTAYA, ファミリーマートなど
- Ponta:ローソン, KFC(ケンタッキー)など
- WAONポイント:イオン, ダイエーなど
どれも1度は見聞きしたことのあるポイントかと思います。これらポイントを自分のお店でも貯められて使えるようになるので様々な効果が期待できます。
以下の理容室への導入事例では、新規顧客が3倍増、お客様の80%がリピーターになってくれたという実績も紹介されています。
さらに居酒屋の導入事例では、若年層の取り込みによる新規客比率が3倍に増加、売上の昨対比も120%に上昇したという結果も出ています。
このように、集客効果や売上効果が期待できる点がエアペイポイントの特徴の1つです。
レシートクーポン機能が使える
エアペイポイントでは、会計時に発行されるレシートにお店独自の特典を印字できるレシートクーポン機能も使えます。
商品10%OFFやワンドリンクプレゼント、100円引きなどお店の特徴に合わせて好きなクーポンを作成できます。これにより、お客様にまた来店して頂けるきっかけをつくり、より多くのリピーター獲得を狙えます。
エアペイポイントはエアレジと連携して利用することができます。エアレジで日々の売上分析や顧客分析を行い、強化したい商品などに対してこのクーポン機能を使うと対策を打てます。
他にも集客の少ないタイミングへの来店促進や、逆にかきいれどきの販促策など色々なアイデアが考えられますね!
必要なのはiPadまたはiPhoneだけ
エアペイポイントで必要なものはiPadまたはiPhoneだけです。Apple Store(アップルストア)上に専用アプリがあり、それをインストールすることでエアペイポイントの利用ができます。
その他にもカードリーダーを使用しますが、こちらは申し込み時に加盟店に配送されるものになっています。
上記、iPadは旧型で低用量ですがエアペイポイントを使用するのには十分すぎるスペックです。いわゆるコスパが良いので管理人もおすすめのモデルです。
ちなみに、どちらもワイヤレスで利用するものになりますが、前提として店舗のWi-Fi環境が必要です。Wi-Fi環境の整備がこれからという方は『【超まとめ】お店にWi-Fiを導入しよう|おすすめ光回線 決定版』におすすめの光回線や選び方をまとめていますので参考にして頂ければと思います。
利用料金
気になるエアペイポイントの利用料金ですが、以下の通りです。
- 初期費用:19,800円(エアペイ申込なら0円)と加盟金(15,000円〜)
- 月額費用:月額利用料(店舗により異なる)とシステム利用料
それぞれ見ていきましょう。
初期費用
まず初期費用についてですが、カードリーダー代の19,800円と加盟金15,000円〜がかかるとされています。
大事なポイントはエアペイに事前に申し込むことです。エアペイを申し込んでいれば同じカードリーダーを使うので、新たに調達する必要がありません。さらに、このエアペイは現在0円導入キャンペーンを行なっており、このカードリーダーを無料で手に入れることができます。
エアペイは月額費用もかかりませんから、「ひとまず導入」で全く問題ありません。むしろ、26種類ものキャッシュレス決済をお店で使えるようになり、新しい決済体験をお客様に提供できます。
エアペイについては『【超まとめ】Airペイ(エアペイ)の評価と評判|導入方法と費用は?』詳しくまとめています。合わせてご確認下さい。
月額費用
次に月々の費用ですが、月額利用料とシステム利用料があります。
月額利用料は、サービス利用にかかる月々の定額利用料です。システム利用料とは、お客様に付与したポイント数に応じたシステム利用料金のことを指します。
これらは店舗によりそれぞれ料金が異なります。これは利用する店舗数やカードリーダーの台数により料金が変動するためです。
以上のように、まずはエアペイポイントへご連絡・ご相談という流れになっていますので、正確な料金を知るためにも店舗情報を伝えた上で月額費用は直接オペレーターに確認することをおすすめいたします。
私は以前キャッシュレス決済を利用するため、とある酒店にエアペイを導入した経験があります。その際、エアペイポイントにも加盟しましたがその際に提示された月額費用は7,500円〜でした。これは1店舗かつカードリーダー1台分の費用です。
エアペイポイントではお客様が買い物で使用したポイント分を月額費用から差し引くかたちで清算します。上記は、清算前の金額なので実際の支払いはもっと安かったと思います。あくまで清算前の月額費用として参考にして頂ければと思います。
エアペイポイントを導入するメリットは?
新規顧客の獲得
エアペイポイントを利用すると、各種ポイント付与とその広告が新規客の誘引効果を生みます。
店頭に設置する専用ののぼりやお店のチラシやHPなどにポイントロゴを掲載することもできるので、多くのお客様にポイント取扱の周知を行うことができます。また、大手ブランドのポイントロゴはお客様のお店に対する安心感を生む効果もあります。
TポイントやPonta、WAONポイントを使えるようになったとしても、そのことをお客様に知っていただくのには少し時間がかかります。私が酒店に導入した際にも、実際に定着するまでは約3ヶ月くらいはかかった印象です。
エアペイポイントは、この点を考慮してしっかりサポートツールを提供してくれます。例えば、店頭に置くのぼりであったりロゴシールなんかは効果的です。また、各種ポスターやWebページへのポイントロゴ掲載も認められているので積極的に活用していきましょう。
リピーターの獲得
エアペイポイントのメリットの1つは、レシートクーポン機能を活用することでリピーターを増やせるという点です。
これは上の『レシートクーポン機能が使える』でご紹介した通りですが、お客様に再来店の動機付けをすることができます。クーポンは対象の商品や期間、割引内容など細かく設定できるので、お店独自のマーケティングが実践できます。
実際にクーポンを作る時は、iPadやiPhoneの簡単な操作で作成できます。以下のように、クーポンの作成画面で内容を選択していくだけです。
あとは、Bluetoothで接続済みのレシートプリンターに自動でクーポンが反映されます。会計のレシート印刷時にレシート下部に出力されるイメージです。
販売促進コストの削減
エアペイポイントなら、集客やリピート率に課題のある客層を狙ってポイント付与による効率的なキャンペーンを実施できます。これもエアペイポイントの魅力的な点の1つです。
現金値引きはお客様にとって大変魅力的な施策ですが、お店の利益を圧迫してしまいます。一方で、ポイント付与であればお得感を醸成しつつお店としては最低限のコストで済みます。
例えば、100円のパンを販売することを考えます。
「本日限定!10円値引き!!」と表して、10円の現金値引きをするよりも「本日感謝祭!ポイント還元5倍!!」と表して100円で5ポイント付与を行なった方が低コストで済みます。(ポイントは通常100円で1ポイントとして計算)
このように、ポイント付与をうまく使うことでお店キャンペーンの効率化を図ることができます。短期的には小さい差に見えますが、長い目でみると大きな利益の差になります。まさに塵も積もれば山となるです!実践する価値は高いと思います。
顧客単価のアップ
エアペイポイントの効果として、顧客単価のアップが挙げられます。「ポイント残高の利用」と「ポイント付与」によって、お客様の追加購入を促せるためです。
例えば、お客様がお買い物をされた際にポイント残高をお伝えします。この時、レジ横についで買いしたくなるような少額の商品を置いておき、ポイントを利用したついで買いをおすすめします。そうすると、ポイントを利用した追加購入は心理的なハードルが低いので一定の確率で購入頂けるようになります。
私は酒店にエアペイポイントを導入しましたが、レジ横にヘパリーゼ(飲み過ぎの肝臓に効くドリンク)を陳列し、ポイント利用によるついで買いをおすすめしていました。その時は、飲屋街も近かったこともあってそこそこ売れていたかと思います(笑)
さらに、エアペイポイントは特定の商品にだけポイントを付与することができます。例えば、売りたい商品にだけ高還元率のポイント付与を行うことで、他の商品よりも手にとってもらいやすくなります。
私の場合は、当時在庫回転率の低かった高額のウイスキーにだけ通常の10倍のポイント付与を行い販売数量を伸ばした経験があります。この時は、1ヶ月だけキャンペーンとしてポイント10倍付与を行いましたが、キャンペーン終了後もそのウイスキーのファンになったお客様がリピート購入して下さいました。
このように、ついで買い効果による顧客単価アップが狙えるという点はエアペイポイントの大きなメリットです。
エアペイポイントのデメリットはある?対処法は?
カードリーダー代・加盟金が初期費用としてかかる
エアペイポイントは初期費用としてカードリーダー代と加盟金がかかるので注意が必要です。
エアペイポイントには2つのプランあり、それぞれかかる費用が異なります。以下の表をご参考下さい。Tポイント・Ponta・WAONポイント全て利用するプランだと、加盟金は55,000円になります。また、登録店舗数が複数ある場合はその数に応じて費用が加算されます。
ちなみに、カードリーダーとは下のようなポイントカードの読み取りのために使う精密機器です。
しかし安心して下さい。対処法があります。実はこのカードリーダー代は0円にできるんです。
その方法とは、エアペイへの0円申し込みキャンペーンを利用するというやり方です。エアペイにあらかじめ申し込みを行い、その際にキャンペーンで無料配送されるカードリーダーをエアペイポイントで使うことができます。
これなら、カードリーダー代の19,800円分をまるまる得することができますね!もちろん、エアペイは申し込みするだけなら固定費も月額費用も一切かかりません(キャッシュレス決済機能を利用する場合は決済金額に応じた決済手数料を支払う仕組み)。
悪知恵ではないですが、かなりおすすめの方法です(笑)
なお、エアペイ自体も昨今のお客様決済ニーズに応えられ、店舗の売上に貢献してくれる素晴らしいサービスです。クレジットカードや電子マネー、QRなど26種類ものキャッシュレス決済に対応できるようになります。詳しくは『【超まとめ】Airペイ(エアペイ)の評価と評判|導入方法と費用は?』で解説していますので、こちらもぜひご参照下さい。
電子マネーWAONは使えない
エアペイポイントは電子マネーWAONが使えません。ここは注意が必要です。
WAONはイオンリテールの提供する主に電子マネーサービスで、以下3つのサービスがあります。
- クレジットカード決済
- 電子マネー決済
- ポイント機能
このうち、エアペイポイントで対応できるのは3つめのポイント機能です。この点をぜひご注意頂きたいです。
例えば、お客様がWAONの電子マネー決済をされたいと申し出があってもそれはできません。ポイントカードご提示頂き、そこにWAONポイントを付与したりそのポイント残高を使って割引・決済を行うことは可能です。
もし、WAONのクレジットカードや電子マネーを利用したい場合は以下の方法があります。
WAON(イオン)クレジットカードを利用したい場合は、エアペイへの申し込みを行うことで解決します。WAON(イオン)のカードは決済機能がVISA, Mastercard, JCBのいずれかのブランドになるので、エアペイで全て対応できます。
また電子マネーWAONを利用したい場合は、AEON CARDの加盟店申し込みを個別に行うことで取り扱うことが可能です。別途決済端末が必要となりますが、WAON電子マネーの利用希望のお客様が多い場合は対処法の1つになります。
Android端末は未対応
エアペイポイントのデメリットの1つは、お店で利用するタブレット端末のOSとしてAndroid(アンドロイド)が使えないという点です。
言い換えると、エアペイポイントをお店で利用するにはiPadあるいはiPhoneが必要ということになります。これは上の『エアペイポイントってどんなサービス?』のパートでもご説明させて頂いた内容です。
ここも対処法があり、新しくiPadを購入するという方法がおすすめです。なぜなら、軽減税率対策補助金が利用でき通常の1/3の値段で購入できるためです。詳しくは『軽減税率対策補助金とは|対象や申請まで徹底解説!』にまとめていますので、合わせてチェックしてみて下さい。
※現在はエアペイのキャンペーン利用でiPadも0円で入手可能、コストなしで導入ができるようになっています。
エアペイポイントのかんたん導入手順
こちらではエアペイポイントを実際に導入する方法をご紹介いたします。導入はかんたんで、以下の3ステップで行います。
- Web申し込み
- 機器の準備
- 利用開始
それでは詳しく見ていきましょう。
①Web申し込み
まずは、Webでエアペイポイントへの申し込みをしていきます。
この時、カードリーダー代の19,800円およびiPad代約40,000円を無料で手に入れたい場合は、エアペイへの申し込みをあらかじめしておきましょう。詳しくは『【超解説】Airペイ(エアペイ)のかんたん導入方法』をご確認下さい。
準備ができたら、エアペイポイントの公式ページに飛びます。公式ページはこちら。
右上の申し込みをクリックして進みます。
すると、下のAir IDのログイン画面になるのでログインします。
※Air IDはエアペイポイント含むエアシリーズを利用するためのIDです。IDをお持ちでない方は新規登録しておきましょう。
ログインをしたら、以下の申し込みフォーム画面になります。
店舗情報などを入力していきます。
全て入力し、お申し込み完了画面になれば終了です。
申し込み完了後は、審査の段階に入ります。結果は株式会社ジェーシービーより通知されますので気にしておきましょう。
なお、お申し込みは1店舗から可能です。個人商店などでも導入できますのでご安心ください。
②機器の準備
審査が完了すると、カードリーダーが配送されます。カードリーダーを受け取ったらiPad(もしくはiPhone)を用意して機器の準備をしていきます。以下の準備をしておくと完璧です。
- iPad(もしくはiPhone)に専用アプリをインストール
- 専用アプリでログイン
- カードリーダーの接続
まずはiPad(もしくはiPhone)にエアペイポイントのアプリをインストールしましょう。アプリはApple Storeから検索してダウンロードできます。
アプリをインストールしたら、ログインをしてみましょう。
下のような画面になったらAir IDとパスワードを入力します。
もし、複数店舗を登録している場合は以下のような店舗選択画面が出てきますので該当の店舗を選んでログインして下さい。
無事ログインができたらiPad(もしくはiPhone)の準備はOKです。
続いてカードリーダーの接続を行います。
まずは本体上部右側にある電源ボタンを押して起動します。起動には約40秒ほどかかります。
Bluetoothボタンのランプが青色にゆっくり点滅し、ディスプレイにBluetoothマークが点灯したらBluetoothボタンを約5秒長押しします。
すると、青色のランプが高速点滅に変わります。
これを確認したらiPad(もしくはiPhone)のBluetooth設定画面を開きます。
下のように、「Recruit Card Reader 【数字3桁】」がその他デバイスの欄に表示されたらこれをタップします。
すると、ここからペアリングの操作になります。
カードリーダーに表示されるコードを確認し、正しければペアリングを行います。
ペアリングが完了すると、以下のようにカードリーダーが接続済みと出ます。
これでカードリーダーの接続も完了です。
もし、レシートプリンタなども利用する場合は同じようにBluetoothでiPad(もしくはiPhone)への接続を行います。
これでエアペイポイント利用のための準備は万全です!
③利用開始
準備ができたらいよいよ利用開始です!
エアペイポイントはポイント利用やクーポン機能などが利用できますが、こちらでは中でも最も利用頻度の高い会計時ポイント付与&利用の手順をご紹介いたします。
エアペイポイントにおけるポイント付与&利用の手順は以下の通りです。
- エアペイポイントのアプリを起動
- 金額を入力
- 付与するポイントを選択
- カードをスラッシュ
- 利用するポイントを選択
こちらも一度慣れてしまえば会計時に自然な流れでスムーズにできるようになります。操作も画面から直感的に分かりやすいつくりになっているので迷うことはありません。
以上はあくまで申し込み前にイメージが湧くようにという目的ですので、簡易な説明にとどめています。実際に申し込みをされると利用の手引きがもらえるので、詳細はぜひそちらをご参照下さい。
まとめ
エアペイポイントについて、サービスの内容やメリット・デメリット、導入方法をまとめさせて頂きました。
いかがでしたか?有名ポイントは上手く使えば大きな集客効果を生み出します。ご自身の店舗で使えるサービスかどうか、参考にして頂けたなら幸いです。
エアペイポイントは月額費用のかかるサービスです。期待効果と比較してよく検討することをおすすめいたします。初期費用に関しては、キャッシュレス決済サービスのエアペイのキャンペーンを利用するという裏技がありますのでこれもぜひ使ってみて下さい。
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